気象予報によると、28日夜から、雪雲(yún)が西から東に移動し、中國北方地區(qū)に影響が及ぶとみられている。北京や石家荘、鄭州などの各都市では今冬初の降雪になると予想されている。降雪に伴い、強(qiáng)風(fēng)と冷え込みが厳しくなるとみられ、気象學(xué)的には冬の寒冷前線が、長江を越え、中國大陸部の8割以上を覆うことになるとみられている。中國新聞網(wǎng)が伝えた。

11月13日、雪の街中を移動する長春市民（撮影?張瑤）。

〇雪雲(yún)は西から東に向かい北方を覆って今冬最大範(fàn)囲となる降雪に

中央気象臺によると、28日夜から30日にかけて、西北地區(qū)東部、華北、東北地區(qū)の各地では、西から東へ、小雪?中雪あるいはみぞれが降り、一部では大雪になる見込み。

降雪がややひどくなると思われるエリアは、青海省東南部、甘粛省西南部、內(nèi)蒙古（內(nèi)モンゴル）自治區(qū)東北部、河套地區(qū)（中國北西部で黃河上?中流が大きく灣曲して流れる地域）東北部、山西省北部、黒竜江省中部で、一部では積雪5ミリ以上の大雪が降るとみられている。

中央気象臺の張芳華首席予報官は、「モニタリングと予報の現(xiàn)狀をみるかぎり、今回の降雪は、今冬に入り最大範(fàn)囲のものとなるだろう」としている。

北京市気象局公式微博（ウェイボー）「気象北京」によると、29日夕方から30日未明にかけて、北京の全市規(guī)模で小雪天気となり、西部?北部は小雪または中雪、12月1日の晝間は次第に晴れ間が戻る見通し。

〇今月末には全國の8割が冬入り

中央気象臺は、「北方地區(qū)では、降雪後、相前後して4～5級（5.5～10.7メートル毎秒）の風(fēng)や6～8級（10.8～20.7メートル毎秒）の突風(fēng)が吹き、西北地區(qū)東部、華北北部、東北地區(qū)、東部沿海各地の一部では、気溫が4～6度下がり、一気に8度も下がる場所もある」と予報。

中國天気網(wǎng)の胡嘯チーフアナリストは、「11月26日の時點で、北方のほとんどの地域は、気象學(xué)的な意味で冬入りしている。また、江南や南西の各地も冬入りの段階に入っている。今月末から來月初めにかけて、『冬の寒冷前線』が長江を越え、全國の8割以上が冬入りするだろう」と見通した。

また、中國天気網(wǎng)の高菲アナリストは、「今年、中國北方地區(qū)の多くは、冬に入る時期が平年より遅くなっている。16の省會（省政府所在地）級都市のうち13都市は、冬に入る時期が平年より遅かった。このうち、最も遅いのは北京で、平年より14日間も遅い冬入りとなっている（今年は11月13日、平年は10月30日）」と紹介した。（編集KM）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年11月29日