寒風が吹きすさぶ中、二十四節(jié)気の「小寒」が暦通りにやって來た。北京も2020年に初めて降った雪の中でこの1年間で最も寒い日々を迎えた。厳しい寒さとまったく対照的なのは、ショッピングセンターの金を取り扱うカウンターで、熱気あふれる売り買いのシーンがみられる。1月7日の晝頃、北京市朝陽區(qū)の複數(shù)のショッピングセンターの金取り扱いカウンターを取材したところ、「周大?!工洹钢苌工趣い盲坑忻芝楗螗嗓违Ε螗咯`は、晝休みの時間を利用して問い合わせに來たり、インゴットやアクセサリーを買いに來たりする客がぐるりと周りを取り囲んでいた。カウンターの中には、販売員が2人しかおらず、大勢の消費者を前にして接客が全然追いついていないというところもあった?!冈^券日報」が伝えた。
7日にはアクセサリー類の金価格が1グラムあたり457元(1元は約15.6円)となり、最近では最も高値だった。カウンターの販売員の話によると、「2019年12月末時點で、アクセサリー類金価格は1グラム450元に値上がりし、今年になると1月5日は455元に、1月6日は452元になった。値上がり傾向が続いているがお客様の、特に女性のお客様の金のアクセサリーに対する購買意欲はまったく低下していない」という。
金アクセサリーのカウンター前では、多くの女性がネズミモチーフの金製チャームが付いたコードブレスレットを試著していた。その1人は、「今年はねずみ年で、もうすぐお正月(春節(jié)<舊正月>、今年は1月25日)が來るので、自分のためにプレゼントを買おうと思った。このチャーム付きコードブレスの多くは1千元くらいだし、『発財鼠』(金運祈願のネズミ)という意味もあるし、一番ぴったりだと思った」と話した。
コードブレスのほか、金の指輪を買う女性顧客もいる。そのうちの1人の話によると、「(ショート動畫共有アプリ)『抖音(Tik Tok)』でたくさんの人があるブランドのシンプルなデザインの金のリングを買う様子を見た。これまで金の指輪は野暮ったいと思っていたが、こんなデザインの指輪ならはめても悪くないし、重量は2グラムに満たないので、値段は1千元にならない。自分が買ったのは700元あまりのものだ。(最近の金価格の上昇については)自分が買うのはごくごく小さなもので、金価格が変動してもせいぜい數(shù)十元の違いしかないので、値上がりは気にならない」という。
販売員は、「春節(jié)が近づき、大勢のお客様がネズミモチーフのアクセサリーを自分用に購入しに來られ、贈答用にネズミモチーフの金の置物や純金カードを買いに來られるお客様も多い。子どものためにと年が明けて金のアクセサリーを購入される方もいる」と述べた。前出の女性が購入したシンプルな指輪は抖音で人気に火が付き、今では女性に合う小さいサイズはほぼ品切れだという。
金のアクセサリーが女性顧客の獨壇場だとすれば、男性顧客は投資用インゴットを好む。7日に金取り扱いカウンターで問い合わせてみると、投資用インゴットの価格は1グラム364元だった。問い合わせの合間にも、大勢の男性が問い合わせにやって來た。販売員は、「最近はインゴットを購入されるお客様が多い。お問い合せのすぐ前にも、30グラムのインゴットが1つ売れたところで、価格は約1萬900元だった」と話した。
カウンターを離れようとした時、男性客がまた1人、インゴット価格の問い合わせにやって來た。価格を聞くと、すぐに攜帯電話を開いて現(xiàn)在の金価格をチェックし、「今はその値段ではないはずだ」と述べた。販売員が価格を確認したところ、問合せの時點での金価格で計算すれば、投資用インゴットの価格は1グラム366元に上昇したという。
実際、19年12月以降、現(xiàn)物市場の金価格は変動しつつ上昇を続けている。上昇の原因について、上海邁柯栄信息諮詢有限責任公司の徐陽會長は、「これは主に國際的な外部要因が市場にリスク回避ムードを引き起こし、これをかき立てたことの影響によるものだ。またこれまでの経験を踏まえると、春節(jié)前の市場では金のアクセサリーの需要が増加するので、金価格の上昇を後押しするとみられる」と述べた。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年1月9日