日本の総務(wù)省がこのほど発表した最新のデータによると、日本では65歳以上の人口が3588萬(wàn)人に達(dá)して、過(guò)去最高を更新したという。高齢化によって荒れ果て空洞化した日本の集落は多い。しかし人口わずか100人で、山の奧深くにある秋元集落は、現(xiàn)地の特色ある産業(yè)を活用し、若い人々による「外からの応援」を呼び込み、集落を経済的活力にあふれさせることに成功した。「環(huán)球時(shí)報(bào)」が伝えた。
秋元集落は宮崎県高千穂町にある。車で行くには山に沿ってうねうねと曲がりくねった道路を走らなければならず、もしあいにく対向車が來(lái)れば、どちらか1臺(tái)はバックで道幅の広いところまで戻り、対向車が通り過(guò)ぎるのを待ってから進(jìn)むしかない。
秋元集落は最も繁栄したとき400人あまりが住んでいたが、バブル経済が起きると大勢(shì)の若者が都會(huì)へ出て行った。今の常住人口は100人ほどで、60歳以上の高齢者が80%を占める。そんな中、かつて公務(wù)員だった住民が集落振興のために何かしようと立ち上がった?,F(xiàn)地の特産品を活用し、さまざまな製品の開(kāi)発を試みたが最初はなかなかうまくいかなかった。それから10數(shù)年にわたる努力の末、ついに現(xiàn)地の特色を活かした甘酒の開(kāi)発に成功し、市場(chǎng)で人気商品になった。今では中國(guó)やシンガポールなどにも輸出している。若い人たちも新製品に引きつけられてここで働くようになっている。観光客に農(nóng)業(yè)體験をしてもらおうと、會(huì)社はさらに民宿を開(kāi)設(shè)している。村のおばあさんたちは空き家になった古民家で食堂をオープンした。現(xiàn)在、ここで働く従業(yè)員は全員が70歳以上で、現(xiàn)地の山菜やキノコを使った料理を出しており、値段はランチセットが600円と非常に安い。
秋元集落には今や毎年3萬(wàn)人の観光客が訪れる。これは実に難しいことで、若者を定住者として呼び込むとともに、高齢者にもその力を発揮する場(chǎng)所を生み出している。ここは日本の高齢化問(wèn)題を解決する一つのモデルとなっている。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2020年1月7日