日本で果物の価格が非常に高いことは世界でもよく知られている。普通のスーパーでもブドウ1房が百數(shù)十円するし、小さなメロンは150円から300円で、高級(jí)果物専門店の果物や特大イチゴ「美人姫」、香川県産の「四角いスイカ」といったブランド果物となるとなおさらだ。日本ではびっくりするような値段の果物は珍しくなく、老舗高級(jí)果物店では贈(zèng)答用の果物を見た人が「貧乏であれば想像力にブレーキがかかる」とため息をつく。日本では果物は単なる食べ物ではなく、獨(dú)特な意味と文化的背景も與えられている?！腑h(huán)球時(shí)報(bào)」が伝えた。

筆者は中國(guó)に暮らしていた頃、毎年夏になると半分に切ったスイカを抱えてがつがつ食べるのが楽しみだった。これは中國(guó)ではよくある光景だ。しかし日本に留學(xué)すると、スイカは食べられなくなった。スーパーで売っているスイカは小さなものでも1500円近く、少し大きくなると3000-5000円もしたからだ。三角形や四角形など特殊な方法で栽培した「スイカの貴族」には全く手が屆かない。1粒700円超もするイチゴは珍しくないし、高級(jí)品種「美人姫」は1粒で3千円のものもあり、ダイヤモンドの価格に匹敵する。石川県産のブドウ「ルビーロマン」は競(jìng)りで1房が125萬円近くになったことがあり、マンゴー「太陽の子」も45萬円近い値を付けたことがある。さらに、夕張メロンは16年に300萬円前後で売られたものが2個(gè)あった。メディアは、「高級(jí)メロンの価値は自動(dòng)車に匹敵する」と伝えた。

果物はなぜ高価なのか。栄養(yǎng)面の価値が原因の1つに挙げられるが、より大きな原因は日本人が高級(jí)果物を返禮品や贈(zèng)答品とし、果物に感謝や尊敬の気持ちを託すことにある。日本の多くの家庭には仏壇に供え物をする習(xí)慣があり、果物はお供えとして神聖で特別な意味を與えられる。また江戸時(shí)代以降、お中元やお?dú)r暮の季節(jié)になると、日本人は高級(jí)果物を返禮品や贈(zèng)答品にしてきた。その場(chǎng)合は高級(jí)果物店に行って立派な果物を選び、上司やお世話になった人に贈(zèng)る。贈(zèng)り物になる果物は味も見た目も優(yōu)れたブランド果物であるだけでなく、パッケージも非常に凝っていてぜいたくだ。例えば、200年近い歴史のある千疋屋は有名な老舗高級(jí)果物専門店で、ここで売られている果物は一般の消費(fèi)者の感覚では非常に高い。パッケージは贅を凝らし、高価な木箱に果物が寶石のように並べられ、生産証明書も添えられ、果物を?qū)毷韦瑜Δ舜笄肖藪Qって販売している。千疋屋は日本各地に多くのチェーン店を展開し、どの店も高級(jí)デパートなどの中にあり、果物を買い求める人が引きも切らない。日本人が果物に対し極めて大きなニーズがあるため、日本の高級(jí)果物市場(chǎng)は繁栄し、農(nóng)業(yè)従事者も珍しい高級(jí)品種の開発をより重視するようになった。