果物の品質とパッケージに非常にうるさい日本人は、実は普段はあまり果物を食べない。特に若い人の果物摂取量の少なさには驚くばかりだ。日本の厚生労働省が行った調査の結果によると、日本の30歳前後の男性は基本的に果物を食べない。ツイッターでは多くの若者が、「どうして果物を食べなくちゃいけないのか。そもそも高くて買えない」とか、「野菜や主食に比べて果物は高すぎる」などとつぶやく。筆者が周囲の日本人にたずねてみたところ、「普段はわざわざ果物を買いに行かない。栄養(yǎng)を取るなら、ジュースや栄養(yǎng)ドリンクでいい」という答えが返ってきた。日本で好きなだけ果物を食べるのは「ぜいたく」なことだ。人気がある比較的安価な果物はバナナで、ほとんどがフィリピンからの輸入品だ。
日本國産の果物は相対的に高価で、これは一つには國土面積が狹い上に山地や丘陵地帯が多く、果物を栽培できるところが限られ、全體として生産量が少ないからだ。また一つは日本は人件費が高く、東京都の最低時給は平均70元ほどで、これが果物の生産コストを引き上げるからだ。このほか果物産業(yè)がブランドと品種の研究に熱心で、果物に非常に大きなブランド的付加価値が付與されていることもある。
日本は果物輸入大國だが、輸入手続きは複雑で、品質への要求も厳しく、関稅率は高い。これは農民の収入を保護するための1つの方法でもある。
また輸入商品の日本への輸送コストは高く、これにパッケージ?加工の費用が加わり、市場に出回る時には価格が2倍に跳ね上がる。こうしたわけで日本に留學する學生や観光客が日本の果物は高すぎると考えるようになり、安い果物を手に入れたいと思っても難しいようだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年11月29日