2020年12月6日、新疆維吾爾(ウイグル)自治區(qū)烏魯木斉(ウルムチ)のシルクロードスキー場で、スキー愛好家が標(biāo)高の高いコースを滑る様子。(撮影?張秀科。寫真提供は人民図片)
「スキーを愛する者として、ずっと新疆維吾爾(ウイグル)自治區(qū)で滑りたいと思っていて、ついに夢がかなった」。同自治區(qū)阿勒泰(アルタイ)市の將軍山スキー場で、スキー愛好家の張勇さんはこのように語った。
吉林省の霧氷、哈爾浜(ハルビン)市の氷の彫刻、四川省と西蔵(チベット)自治區(qū)にまたがる雪山の日の出、アルタイ市可可托海の雪山の峽谷、黒竜江省伊春市の雪景色の中にある溫泉……ここ數(shù)年、中國では氷雪観光が安定的な急成長傾向を維持している。美団プラットフォームのビッグデータによると、2019年下半期の雪のシーズンに、中國國內(nèi)の氷雪観光商品の注文額は前年同期比8.29%増加し、注文量は14.15%増加した。20年は新型コロナウイルス感染癥の影響を受けながらも、対策をしっかり行うと同時に、氷雪観光の急速な回復(fù)を?qū)g現(xiàn)した。20年下半期の雪シーズンになると、全國の氷雪観光商品の注文額は13.61%増加し、注文量は23.46%増加した。
美団研究院が発表した報告書によると、中國の氷雪観光は規(guī)模が拡大すると同時に、新しい特徴をみせるようになった。1つ目の特徴は、消費の中身がさまざまな業(yè)態(tài)へと拡大発展し、氷雪観光と文化観光、スポーツ観光などとの融合が急速に進(jìn)んだこと。2つ目の特徴は、氷雪楽園、氷雪世界といった観光プロジェクトが消費者の間で人気を集め、80後(1980年代生まれ)と90後(1990年代生まれ)が氷雪観光消費の中心になったこと。3つ目の特徴は、消費者が氷雪観光の目的地を選択する時、ネットでの口コミにより注目するようになり、観光地のサービス水準(zhǔn)により高い要求を出すようになったことだ。
中國社會科學(xué)院観光研究センターの呉若山特約研究員は、「ウィンタースポーツと氷雪観光のポテンシャルはまだまだ大きく、ポテンシャルを発揮できるかどうかのカギは體験の向上にある。消費者のニーズという角度から出発して、サービスの質(zhì)を引き上げ商品をより豊富にし、氷雪観光の文化的な內(nèi)容を充実させることが必要だ」との見方を示した。
國家級の無形文化遺産として、漁業(yè)従事者の祖先たちの勤勉さや知恵を伝える吉林省?査干湖の伝統(tǒng)漁「冬捕」は、イノベーションと伝承の中で內(nèi)容豊富な氷雪の民俗文化を形成し、毎年12月末になると、評判を聞いた大勢の観光客が訪れるようになった。
伊春市の金山小鎮(zhèn)の「氷湖雪村」、豊林県の「自在香里」の自然?田園融合體、鉄力林業(yè)局小黒河の林場、小興安嶺アウトドアスポーツバレーなどは、昔からある森林地帯の生産と生活のスタイルを復(fù)元し、観光客が氷と雪の中で現(xiàn)地の特色ある森林文化、民俗文化、グルメ文化を體験できるようにした。
氷雪観光の知名度を上げるため、黒竜江省大興安嶺地區(qū)塔河県文化?スポーツ?ラジオ?テレビ?観光局はオンライン観光PRチームを立ち上げ、現(xiàn)地の素晴らしい自然、氷景色?雪景色、人的?文化的特色と結(jié)びつけた創(chuàng)作活動を行い、中國のショート動畫共有アプリ「抖音(Tik Tok)」をはじめとするプラットフォームでショート動畫やライブ中継の形で情報を発信し、ネットワーク全體で66萬人を超えるフォロワーを獲得した。再生回數(shù)は6億回に上り、再生回數(shù)が5千萬回を超えた動畫が複數(shù)ある。
氷雪経済は各種の氷雪関連裝備にも火を付けた。このほど行われた2021年ハルビンオンライン氷雪博覧會には、雪と氷に関連したさまざまな新しい設(shè)備?器材が登場した。
同博覧會のプロジェクト責(zé)任者の劉楽楽さんは、「博覧會が(オフライン開催から)オンライン開催に変わったので、出展企業(yè)の意欲が低下すると思っていた。まさか開幕式當(dāng)日、アクセス數(shù)がのべ9313萬回にもなるとは思ってもいなかった。博覧會には中國內(nèi)外の4380社あまりの企業(yè)が參加し、氷と雪に関連した設(shè)備?器材、衣類?服飾品、スケート場?スキー場の周辺ビジネス、氷の彫刻ツール、氷雪観光、寒冷地の食品という6つの専門テーマのエリアが設(shè)置され、1月18日の時點で、オンラインプラットフォームにおける取引額は5813萬元(約9億4281萬円)に達(dá)した」と話した。(編集KS)