文化財(cái)の保護(hù)とは、文化財(cái)を固定化させ死守することではなく、文化財(cái)に対して創(chuàng)造性溢れる開発を行うことだ。文化財(cái)に損害が及ばないよう盡力するだけではなく、その価値を再び広める必要がある。この點(diǎn)から見ると、GIFアニメ版「雍正行楽図」は、稱賛に値する。動(dòng)かない古い巻物の中の「雍正帝」が「生き生きと」動(dòng)きだし、各巻物に添えられた「朕(私)は朕、他と違う色の花火」「萌え萌えだ~」などの解説は、若者の心をしっかりと捉えた。
「博物館を自宅に持ち帰る」というコンセプトを、どのようにしたら実現(xiàn)できるのだろうか?このGIFアニメ版「雍正行楽図」のほかにも、故宮博物館ではここ數(shù)年、斬新なグッズが人々の注目を集めている。同博物館ではこれまでに、「宮廷娃娃(人形)、黃袍Tシャツ、瑞獣鉛筆など約6千種類のミュージアムグッズを発売した。公式ネットショップの「故宮淘寶」は、淘寶店舗評(píng)価ランキングで4つ星、評(píng)価率は99.4%に達(dá)している。
國(guó)の補(bǔ)助金に依存している博物館にとって、文化財(cái)に內(nèi)包されているそれ自身の潛在能力を高めることによる「経済的」な可能性は無(wú)限に広がっている。統(tǒng)計(jì)データによると、臺(tái)北故宮は、90社を超えるメーカーと版権授権契約を取り交わしており、それによって2013年だけでも9億臺(tái)灣ドル(約30億5千萬(wàn)円)の収入がもたらされ、入場(chǎng)券収入の10億臺(tái)灣ドル(約34億円)に迫る勢(shì)いだ。米メトロポリタン美術(shù)館のミュージアムグッズ収入もここ數(shù)年、1億ドル(約102億円)以上を維持している。
荘厳な雰囲気の博物館文化と自由な発想の流行文化がぶつかりあうと、市場(chǎng)のニーズに見合った、人々を良い方向に導(dǎo)く役割を果たす創(chuàng)造性の高いクリエイティブな逸品が生まれる。このためには、大膽な発想だけではなく、かつては「お高くとまっていた」博物館が腰を落として謙虛な姿勢(shì)を取ることが必要だ。海外の博物館の1千萬(wàn)ドルレベルの「ミュージアムショップ収入」と比べると、中國(guó)國(guó)內(nèi)の博物館のミュージアムグッズ開発は、ちょうどスタートラインに立ったばかりで、今後の道のりはとてつもなく長(zhǎng)い。しかし、故宮博物館は、「萌え萌え」の雍正帝に後押しされ、その大切な一歩を踏み出した。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2014年8月11日
このウェブサイトの著作権は人民日?qǐng)?bào)社にあります。
掲載された記事、寫真の無(wú)斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257、080-5077-8156 北京 (010) 6536-8386