かくいう筆者も休日に喫茶店に出かけて読書をしたり、文章を書いたりすることが好きである。確かに家に居てもこれらは問題なく出來るが、なぜ喫茶店にわざわざ行く必要があるのか謎に思うだろう。とにかくある種の不思議な感覚なのだ。つまり、少し賑やかな場所に居て自分のことにうちこむと、自分の孤獨を保てるだけでなく、ある種の安心感にも包まれている気分になるのだ。人は集団に居ながらその中で獨立している動物である。もし、一人の時間がほしいのであれば、喫茶店に行くのが良いと思う。
書店が連なる東京の神保町には、昔ながらの雰囲気を持つ喫茶店が多く存在する。そこの本棚には自由に閲覧できる本と雑誌がおいてある。多くの人は書店を巡り、少なからずの気に入る本を持って、喫茶店を探して入り、我先にと本に目を通す。片手にコーヒーを、もう片手に本を持って眺めているときはまさに至福であるといえるだろう。
また、神保町の喫茶店では、よく作家、編集者や文人墨客がタバコを片手に、活発に議論しあっている姿をみかけることができる。喫茶店を日本人のこころの聖地だと呼稱するのは決して過言ではないだろう。
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