新疆吐魯番(トルファン)研究院が発表した情報によると、トルファン盆地洋海墓地から出土した皮袋の考古學的分析の結果、これらの皮袋が今から約2400?2800年前の「馬球(ポロ)」の道具の実物である可能性が高いことが分かった。新華網が伝えた。
トルファン研究院資料情報センター副センター長の陳新勇氏は、大量の文獻?資料を調べた結果、この皮袋が1979年に敦煌馬圏灣遺跡から発見された前漢中期の馬球とほぼ一致することを発見した。また2004年に陝西省富平県の李ヨウ(唐の宗室の出身)の墓から発見された壁畫の馬球の外観とほぼ一致している。陳氏はこの3つの皮袋が、古代人が馬球を楽しむ際に使用した球であると判斷した。
陳氏はまた、洋海墓地から出土した8本の棒が、李ヨウの墓、章懐太子?李賢の墓にある壁畫、アスターナ古墓群から出土した馬球のスティックと似ていることを発見した。洋海墓地から出土した馬の骨、編まれた馬の尻尾は、文獻?資料の記載と一致している。ゆえにこの皮袋は當時の馬球であり、棒は狩りの道具もしくは馬球のスティックである可能性がある。
洋海墓地の発掘調査隊を率いる呂恩國氏は、「この3つの皮袋は、今から2400?2800年前の春秋戦國時代のものだ。3つの皮袋が馬球であった場合、中國の馬球に関する最古の記載(後漢)をさらに遡ることになる。つまり後漢に中原で馬球が流行する前に、トルファン盆地ですでに流行していたことになる」と分析した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月14日
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