21ヶ月も続くエルニーニョ現(xiàn)象は、世界的な天候不順を引き起こしただけではなく、農(nóng)業(yè)や穀物市場への影響も深刻化し始めている。人民日報が伝えた。
中國國家気象センターの専門家によると、2016年のインドの小麥生産地の気候條件は前年と比べて目に見えて悪化し、干ばつがより深刻になったことで、小麥の生産面積と単位面積あたりの生産量が連続して減少する見込みだ。気象狀況や衛(wèi)星のリモートセンシングデータ、農(nóng)作物生産量の予測モデルなどを分析した結(jié)果、今年インドの小麥単位面積あたりの生産量と栽培面積、総生産量は前年より減少する傾向にあり、なかでも小麥の総生産量は過去5年間で最低値を記録している。同じくエルニーニョ現(xiàn)象の影響を受け、ブラジルの東北地域で干ばつが発生しており、ブラジルのトウモロコシも減産の見込みだ。分析によれば、2016年のブラジルのトウモロコシの単位面積あたりの生産量は前年同期比1.8%減、総生産量は同0.9%減となる見込みだ。
専門家は、「インドの小麥減産は國內(nèi)の供給不足を引き起こし、國際市場からの輸入が必要となるだろう。それは世界規(guī)模で小麥の供給と需要のバランスや価格に影響する原因となる。そのうえ、米國に続く世界第2位のトウモロコシ輸出國であるブラジルの減産も、トウモロコシの供給と需要のバランスを崩し、世界的な価格変動を引き起こすだろう」と述べた。(編集JZ)
「人民網(wǎng)日本語版」2016年6月8日
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