「母親」としての責任も
90後(90年代生まれ)だけでなく95後(1995年以降生まれ)の選手で大半を占めるチームにおいて、郎平は時には厳しく、時にはやさしく、その対応の仕方も切り替える必要があった。
「年齢からして選手たちは私の娘のようなもの。そのため、私には母親の責任がある」と語る郎平はコートでも言葉だけでなく自ら見本を示して選手に指導。腰椎が悪く、歩くのすらつらそうな時があるものの、作戦を説明する時は自ら手本を見せる。練習後は、彼女自身も30分ほど物理療法を受けなければならないほどだ。
コートを一歩出ると、郎平の選手に対する思いやりはさらに細やかになり、若い選手たちには個性を出すよう勵まし、時には自腹を切って選手にプロテインを買ってあげたり、春節(jié)(舊正月)にはお年玉をあげる。その一方で自分に対しては、夜にお腹がすいても、インスタントラーメンを食べるだけだという。
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