「過労」は今や、若年世代の健康を脅かす世界的な難題となっている。2014年に発表された「中國人の健康に関するビッグデータ」によると、中國はすでに日本を凌ぐ「過労死」大國となり、膨大な量の仕事によるプレッシャーによって過労死に至る人の數は、年間60萬人に上り、その多くは若いホワイトカラーだ。中國社會科學院の「人材発展報告」の統(tǒng)計データによると、働く人の7割は過労死の危険にさらされており、ホワイトカラーのうち半健康者は76%を占め、中年者層の22%は心脳血管系の疾病によって死亡している。中年?若年層の急死がますます増えており、突然死する人の4割を上回ることから、「若年世代」は「過労死世代」と稱されるまでになった。
○「休めない」若年層
「急死」「過労死」がますます多くの若年層を襲っている原因は何か?北京大學公衆(zhòng)衛(wèi)生學院社會醫(yī)學?健康教育學科の鈕文異教授は、次のような見方を示した。
「この年齢層は、『休む勇気がない』と同時に、『休む方法を知らない』人たちだ。一つ上の父親世代が経験した安定した創(chuàng)業(yè)?労働環(huán)境に比べ、今の中國社會ではモデルチェンジが加速し、産業(yè)構造の調整が進み、就業(yè)構造も変化しつつある。これらの要素はいずれも、現(xiàn)実生活に可能な限り適応し、経済成長スピードと足並みを揃えるよう働く人々に迫っている。また、競爭もより過酷で厳しいものとなっている。知力と體力の限りを盡くして革新を実踐しなければ、淘汰されるか失敗してしまうという事態(tài)に陥る可能性が高い」
「プライベートな時間を余儀なく奪われる狀況において、その貴重な余暇時間に本當の意味で『休めていない』若者は少なくない。彼らの中には、ソファーにどっかりと座ってスマホで遊ぶ、公園で暴走する、旅行に出かける、集まって歌う、などの行為が『休憩?リラックスする』ことだと思っている人がいるが、実はそうではない。夜更かしする、お酒を飲む、皆と集まるといった行動は、反対に休息やリラックスから身體を遠ざけ、多くのエネルギーを消耗し、健康を浪費してしまう」。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn