2016年10月29日に上海外國語大學にて、第16回日中友好中國大學生日本語科卒業(yè)論文コンクールのゲスト審査員として、文學部門の審査に參加させていただきました。まず、主催者の小野寺先生、主催大學の譚晶華先生、許慈恵先生を始め、審査員の先生方々よりこのすばらしいチャンスをいただきましたことを心から感謝の意を申し上げます。前回と違って、初めて文學部門の審査にあたることになりまして、緊張しながら作業(yè)を無事に終え、大変嬉しく存じます。
審査に関して三點述べさせていただきます。
1)文學論文の獨創(chuàng)性。文學作品に対する理解は個人差があるので、それぞれの理解のプロセスによって生じたものもたくさんあります。數(shù)多くの論文ではこれまでのない角度から一つの點に絞り、著目?展開してより説得力のある結論が得られました。
2)言葉遣いの適切さ。近代であっても古典であってもある作品を分析する際、適切な言葉を選び、言いたいことを精一杯わかりやすく伝えようとしているのは伝わってきました。
3)表現(xiàn)力や面白みの欠如。殆ど完成度の高い論文ではありますが、印象深いあるいは心に打たれるぐらいのものが少ないです。特にテーマ選びや資料の収集などには力不足なところがあるし、論理関係や分析の仕方に関する普段の練習には力を入れるべきではないかと思われます。
論文コンクールが年々に行われることによって、大學生の論文の質(zhì)が徐々に高まっています。ただし、受賞のために論文を書く傾向は依然として存在しています。論文作業(yè)に関して學生と指導教員のそれぞれの役割をどう扱うべきなのかは大きな課題となっています。また、新しい國の基準の公表により論文形式の多様化の時代が到來するので、それにふさわしい審査制度の改革も急ぐこととなっています。今後、応募枠を拡大し、より質(zhì)の高い、學生のレベルに最も合致している論文で受賞されるように色々と考えなければなりません。
劉澤軍 天津外國語大學副教授
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