▽月での都市建設はコストが高すぎる
技術的な課題だけでなく、有人月上陸事業(yè)を進めるためのもう一つの重要な條件、それは資金だ。1972年のアポロ17號任務から現(xiàn)在に至るまで、世界のどの國でも有人月上陸事業(yè)を展開してこなかった。「主な原因はコストが高すぎるからだ」と航空専門家である龐之浩氏は語る。
資金問題について、袴田健氏は前向きな考えを示しており、「すでに9500萬ドルを調(diào)達したので、月探査衛(wèi)星と月面ローバープロジェクトを完成できるはずだ」と述べている。また、市場資本のほか、日本內(nèi)閣府は今年3月、向こう5年間、9億4000萬ドルの資金支援を宇宙ビジネスを行う企業(yè)に提供すると明らかにしている。
しかし楊宇光氏は、「袴田健氏の夢を?qū)g現(xiàn)するにはこれだけでは不十分」とし、「ヒトを宇宙へ送り込むことは、依然としてロケット頼み。現(xiàn)在、水素と酸素を燃料とするロケットの性能はすでに極限に達している。 SpaceXが開発した再利用可能なロケットを使用するとしても、実際のコストは予想よりも高くつくことになるだろう」としている。
▽1萬人を月に輸送することは非現(xiàn)実的
月は人類にとっての「宇宙の家」ではなく、それよりも人類が火星や更に遠い宇宙空間に移動するための中継點として適している。龐之浩氏は、「人類の月上陸事業(yè)の次のステップは、月での常駐を目標とする必要がある。エネルギー基地や科學研究基地を建設し、宇宙飛行士が月に常駐して長期的に仕事や生活をすることになる。月という資源を利用して火星進出が実現(xiàn)してこそ意義がある」としている。
しかし、こうした基地に數(shù)百人も暮らす必要はまったくない。理由の一つとしてコストが高すぎること、またそもそもそのようなニーズがないからだ。
そのため、初期段階における月の基地は科學的研究活動を行う場合、國際宇宙ステーションのように4人から6人ほどで十分足りる。利用可能な水資源が大量に発見され、鉱業(yè)採掘や燃料製造のために基地拡大の必要が生じた場合でも、何百人もの人は必要としないはずだ。
楊宇光氏は、「ispace社がこのような奇想天外な計畫を打ち出したのは、月の開発という概念を十分に理解していないからだろう」との見方を示した。(編集HQ)
「人民網(wǎng)日本語版」2018年10月12日
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