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2019年1月24日  
 

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日本語(yǔ)専攻の學(xué)生の現(xiàn)在、そして今後

人民網(wǎng)日本語(yǔ)版 2019年01月22日13:35

日本のアニメやドラマ好きが高じて日本語(yǔ)を?qū)Wぼうとする學(xué)生は今も少なくなく、日本語(yǔ)學(xué)科が設(shè)けられている高等教育機(jī)関も少なくない。しかし、日本語(yǔ)を?qū)煿イ工雽W(xué)生たちを常に悩ませているのが就職問題だ。今回は、浙江工商大學(xué)東方語(yǔ)言文化學(xué)院の久保輝幸副教授に、現(xiàn)在日本語(yǔ)を?qū)煿イ筏皮い雽W(xué)生たちが直面しているこうした問題から、その対策など、今後の日本語(yǔ)學(xué)習(xí)や日本語(yǔ)教育のあり方について、寄稿いただいた。             

                                                                                                         ——編集者付記

2018年の年末、大學(xué)等の日本語(yǔ)科(日語(yǔ)専業(yè))の中に、ある種の安堵感を感じる。日中関係が改善に向かっていることが、その一因だろう。しかし、日本語(yǔ)科の學(xué)生の就職は依然として厳しく、楽観を許さない。なぜなら、日本語(yǔ)科が抱える問題の多くは、日中関係に起因するものではないので、日中関係の改善ですべてが解決されるわけではないからである。日本語(yǔ)専攻に厳然と立ちはだかる課題について、拙見を述べ、皆さんの批正を請(qǐng)いたい。

數(shù)年前、私がある中國(guó)の大學(xué)に勤務(wù)していた頃、日本語(yǔ)科新設(shè)の準(zhǔn)備が任務(wù)のひとつであった。私は當(dāng)初、日本語(yǔ)科を新設(shè)するならば、先達(dá)の経験や知恵をできる限り借りて、より優(yōu)れた學(xué)科を設(shè)計(jì)したいと考えていた。そこで、中國(guó)の、主に國(guó)內(nèi)の沿岸都市の大學(xué)を中心に、教員や學(xué)生に聞き取りを行い、日本語(yǔ)科の狀況を調(diào)べた。そこで見えてきたのは想像以上に深刻な、日本語(yǔ)人材の過剰供給と學(xué)生の就職難、それによる日本語(yǔ)選択希望者の減少、更に學(xué)生の學(xué)習(xí)意欲低下という問題であった。高度な日本語(yǔ)が使えても將來の見通しが立たないなら、苦労して日本語(yǔ)を勉強(qiáng)する必要があるのか。學(xué)生の本心は、機(jī)械翻訳や音聲認(rèn)識(shí)の制度が日々向上するのを肌で感じながら、「中途半端なレベルなら、機(jī)械に取って代わられる」と、必死に頑張るか、あるいは放棄するか、ではないか。

熱心な日本語(yǔ)教員のなかには、「學(xué)生の學(xué)習(xí)意欲を何如に向上させるか」「學(xué)生をどのように楽しく、効率よく學(xué)習(xí)させるか」、などといった方面に力を注いでいる方も多い。こうした努力も確かに重要ではあるが、出口が見えない教育に対して一抹の疑念を禁じ得ない。それは多くの學(xué)生が求めていることではないようであるからだ。

學(xué)生の就職難は、日本語(yǔ)科が抱える重要課題の一つである。就職難とはいっても、企業(yè)の採(cǎi)用がないわけではない。問題は給與などの待遇にある。具體的にいえば、一般職など他の給與が日本語(yǔ)通訳など日本語(yǔ)を要する職種より高く、かつ日本語(yǔ)通訳のままでは昇格できる見通しもないという現(xiàn)実である。例えば、內(nèi)陸部のある省都では初任給が一般職で5,000元程度のところ、日本語(yǔ)通訳は3,500元前後である。この待遇で就職する學(xué)生はどうしても日本語(yǔ)を使いたいので我慢しているか、専科(専門學(xué)校)等の卒業(yè)生である。毎年、大量に輩出されている日本語(yǔ)人材に比して通訳などの募集は多くないので、3,500元でも需要供給のバランスで、結(jié)局、応募者がいる。つまり、企業(yè)として給與5,000元を払う理由はないのである。

私の知る日系企業(yè)の現(xiàn)地スタッフの多くは日本語(yǔ)人材の給與が低いことを十分に認(rèn)識(shí)しているが、特に製造業(yè)の場(chǎng)合は何如にコストを抑えるかが重要である上、物価が年々上がっている中國(guó)では製造業(yè)は大変苦しい狀況にある。2年前、ある製造業(yè)サプライヤーの日本人が「もう日本で生産した方が生産コストを安く済ませられるくらいなんです。でも下請(qǐng)けだから、自社の工場(chǎng)だけ移転するわけにもいかない」と漏らしていた。実際、移転が容易なアパレル企業(yè)は早々に東南アジアや南アジアに製造拠點(diǎn)を移している。一方、材料調(diào)達(dá)や部品製造など複雑な階層によって成り立つ自動(dòng)車等の製造は、簡(jiǎn)単に海外移転できない。たとえば下請(qǐng)け製造業(yè)者が東南アジアに移転した場(chǎng)合、製造した部品は毎回、稅関を通さなければならなくなり、納品の時(shí)期も読みにくくなるうえ、臨機(jī)応変に対応できないという問題も起こる。そこで、これらの企業(yè)ではまず沿岸部から內(nèi)地への移転を行う。高速鉄道などのインフラが整いつつあり、中國(guó)の地方行政府も誘致に積極的なので、湖北省や湖南省などでは実際に工場(chǎng)の移転ラッシュが起こっている。格安航空會(huì)社(LCC)等によって、これらの都市に日本からの直行便が運(yùn)行し始めたことも、それを後押ししているようだ。このような現(xiàn)象が日本語(yǔ)人材の需要が生むかというと、それほど単純なことではない。


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