地球溫暖化が深刻化するにつれて、極寒の地?北極の地位が日増しに高まっている。
このほど、中國(guó)地質(zhì)科學(xué)院鉱産資源研究所鉱床環(huán)境評(píng)価研究室主任の趙元蕓研究員は、「気候溫暖化による北極氷雪の溶解は中國(guó)における気候の異常変化及び自然災(zāi)害の増加に繋がっている。しかし、気候溫暖化にも利點(diǎn)も見(jiàn)られている。北極氷雪の溶解が北極圏の開(kāi)発利用條件を改善しつつあり、世界各國(guó)に北極航路の利用と北極資源の開(kāi)発に新しいチャンスを提供しているからだ」との見(jiàn)方を示した。
北極とは通常、北極圏の北側(cè)の地域を指しており、総面積は約2100萬(wàn)平方メートル、そのうち北極の大陸と島の面積が約800萬(wàn)平方メートルとなっている。地球溫暖化は極地氷雪の溶解を加速させ、北極地域の環(huán)境変化をもたらすだけでなく、気候溫暖化の加速化、海面上昇、極端現(xiàn)象の増加、生物多様性の低下などの問(wèn)題を引き起こす可能性も高い。しかし、北極氷雪の溶解は北極資源の開(kāi)発にも新しいチャンスを提供している。2013年8月8日、中遠(yuǎn)集団の「永盛輪」商業(yè)用船舶が北極海を通過(guò)する北極航路での初の試運(yùn)航を無(wú)事に終えた。これは北極北東航路を経由してヨーロッパに到達(dá)した中國(guó)初の商業(yè)用船舶になった。北極北東航路を経由してヨーロッパに到達(dá)する航行日數(shù)は約33日間で、これまでの航路より12-15日間短縮された。
「地球溫暖化は、北極航路の開(kāi)通を可能にしただけでなく、北極地域での鉱産探査條件の改善にも繋がっている」と趙元蕓研究員が語(yǔ)った。趙元蕓研究員によると、北極地域では世界9%の石炭資源、及び大量の金剛石、鉄、銅、金、ウラン、ニッケルなどの鉱物資源と漁業(yè)資源を有している。世界資源がますます不足していくにつれて、北極地域が秘めている鉱産資源の重要性が顕著になりつつある。
データによると過(guò)去10年間で、北極地域のプラチナ族元素の産出量が世界の50%以上を占めており、ダイヤモンド用と工業(yè)用の金剛石がそれぞれ26%と28%となっている。そのほか、ニッケル、コバルトとクロムの埋蔵量がそれぞれ22%、21%と15%、また銅、鉄と亜鉛の埋蔵量がそれぞれ8%、7%と18%、そして金と銀は7%と8%となっている。
中國(guó)地質(zhì)科學(xué)院鉱産資源研究所の李振清副研究員によると、中國(guó)は北極事務(wù)の參加者、建設(shè)者と貢獻(xiàn)者として、積極的に北極地域での石油や天然ガス、鉱産などの非生物資源の開(kāi)発と利用に取り組むべきだとしている。
また趙元蕓研究員は、「中國(guó)の鉱業(yè)企業(yè)や科學(xué)研究所が北極鉱産資源の収集を強(qiáng)化し、鉱業(yè)政策をフォローし、企業(yè)にサービスを提供するべきだ。同時(shí)に、北極地域の生態(tài)環(huán)境が脆弱で、地球溫暖化に対し敏感であるため、中國(guó)を含めた関係國(guó)はエネルギー構(gòu)造を変え、グリーン発展を守り、溫室効果ガスの排出量を削減することに取り組むべきだ。また、科學(xué)技術(shù)に攜わる人々も気候変化に基づく研究を強(qiáng)化し、自然災(zāi)害の減少に努めるべきだ」と指摘した。(編集HQ)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年1月23日
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