中國人はフランスのノートルダム大聖堂の火災(zāi)に心を痛めながら、國內(nèi)の古代建築に目を向けている。600年近くの歴史を持つ故宮には鉄?銅?銅製金メッキの水瓶が308口設(shè)置してあるが、これらはいずれも明?清の時代に防火のために設(shè)置された貯水瓶だ。1口に3000リットル以上の水が入り、常に満杯にしておかなければならなかった。北京青年報が伝えた。
一方で、金水河も昔から故宮の消防水源だった。これらの古代から伝わる防火システムは現(xiàn)在も使用可能だ。毎年冬になると隊員たちは極寒にも負(fù)けず、金水河で20メートルおきに1平方メートルの氷の穴を開ける。故宮の開放エリアでは通常、殿門前の水瓶に水を溜めず、間違って子供が転落するのを防止する。しかし非公開エリアでは、殿前の水瓶は満水になっている?;馂?zāi)が発生すれば、水瓶の水は距離が最も近い水源となり、迅速な使用に適している。
春や秋になると、隊員はさらに故宮內(nèi)の植物の水やりを行うとともに、數(shù)十メートルの高さの宮殿の屋根の雑草を処理し、可燃物による失火を防がなければならない。
故宮で萬一火災(zāi)が発生した場合はどうするのだろうか。水源はどこから得られるのだろうか。308口の水瓶では足りないに違いない。
故宮消防監(jiān)督員の馬冀昆氏によると、故宮博物院の消防給水システムは以前、主に市政消防栓が使われていた。消火の際には市政機関から加圧する。こうすることによる弊害は、市政機関と連絡(luò)しなければならず、加圧に時間がかかることだ。
2015年に「平安故宮」プロジェクトのアップグレード改修が行われた後、故宮に高圧消防栓とポンプ座が追加された。加圧しなくても、消火のための水圧を出すことができる。
故宮內(nèi)には現(xiàn)在、94の高圧消防栓、73の市政消防栓がある。また故宮消防部の下には給水科があり、係員が24時間態(tài)勢で消防栓を毎日點検している。
故宮の北東と北西の角にある後宮も、故宮博物院內(nèi)の4866個の消火器を必要とする。故宮中隊の隊員は毎日、167の消防栓と4866個の消火器を點検する。漏水やサビがないか、水が出るかを一つ一つ記録する。
また後宮の殿宇が密集する場所では、防火部の職員と消防隊員が重點的に巡回する必要がある。詰め所の設(shè)置の密度を高め、いち早く消防処理を行えるようにしている。
文物病院內(nèi)には機械排煙?ガス消火システムがある?;馂?zāi)が発生すると殿內(nèi)の人員が直ちに避難する。全員が避難した後、擔(dān)當(dāng)者がガス消火裝置をオンにする。屋內(nèi)には直ちに難燃性ガスが充満し、消火作業(yè)を行うことができる。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年4月19日