中國國家外貨管理局の王春英報道官(チーフエコノミスト)は18日に行われた同局の記者會見で、「今年の5月と6月、2018年の下半期、この両時期における各方面の狀況や情勢を検討した結(jié)果、目下の中米経済貿(mào)易摩擦が中國のクロスボーダー資金流動に與える影響は全體としてコントロール可能であるといえる」と述べた。新華社が伝えた。
王報道官は、「中國外貨市場のムードと市場主體の行為はより理性的で安定するようになり、追加関稅措置を背景として、中國の國際収支狀況は全體として安定してコントロールが可能だ。今年5月に経済貿(mào)易摩擦がエスカレートすると、人民元の対米ドルレートの低下幅と値下がり予測値は昨年下半期を下回った。5月と6月の狀況を総合すると、銀行の外貨決済?購入の月平均赤字額は18年下半期より44%低下し、銀行が顧客に代わって行う対外的な資金の受け取り?支払いの月平均赤字額も同38%低下した」と述べた。
王報道官は、「昨年下半期から現(xiàn)在までの間に、中國の輸出製品に対する米國の追加関稅措置が徐々にエスカレートしているが、中國の國際収支狀況は全體として安定を保っている」と指摘した。
王報道官は、「今年第1四半期の経常収支の黒字額は昨年下半期の平均値を大きく上回った。同期の非準(zhǔn)備性質(zhì)の金融勘定の黒字は488億ドル(1ドルは約107.6円)に上り、直接投資も証券投資もその他の投資も、すべて黒字になった」と述べた。
中米経済貿(mào)易摩擦がエスカレートした後の今年5月と6月には、銀行の外貨決済?購入の月平均赤字額は66億ドルで、18年下半期より44%低下した。王報道官は、「ここからわかるのは、外貨市場の需給狀況が相対的に良好であり、月ごとの変動は主に決済が多く、購入が少ない狀況に市場主體が置かれたためで、市場予測の全體的な安定と市場化に基づく価格調(diào)整の役割がうかがえるということだ」と述べた。
また王報道官は、「中米経済貿(mào)易摩擦を背景として、中國外貨市場のムードは安定性が高まった。同時に、中國はイノベーションを継続し、マクロ調(diào)整を改善し、政策措置の事前調(diào)整と微調(diào)整を重視し、絶えず改革を深化させ、開放を拡大しており、國內(nèi)企業(yè)などの市場主體も変化に積極的に対応している」と述べた。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年7月19日