年の瀬が近づき、一部の省?自治區(qū)?直轄市が最低賃金基準(zhǔn)を相次いで引き上げ、幅広く各界の注目を集めている。11月には河北省と遼寧省が新たな基準(zhǔn)の適用を開(kāi)始した。最近は福建省人的資源?社會(huì)保障庁も通達(dá)を行い、2020年1月1日より、省內(nèi)各地の基準(zhǔn)を調(diào)整すると決定した。19年11月末現(xiàn)在、上海市、北京市、広東省、天津市、江蘇省、浙江省の6省?市の最低賃金基準(zhǔn)が2千元(1元は約15.4円)を超えている。新華網(wǎng)が伝えた。
最低賃金基準(zhǔn)は「最低限度の生活を保障する」指標(biāo)とされている。中國(guó)の関連する法律の規(guī)定によると、最低賃金基準(zhǔn)とは労働者が法律に定められた労働時(shí)間の中で、あるいは法律に基づいて契約した労働契約に定められた労働時(shí)間の中で通常の労働を提供するという前提の下、雇用機(jī)関が法律に基づいて支給しなければならない最低限の労働報(bào)酬を指す。法律の実踐において、最低賃金には殘業(yè)代、準(zhǔn)夜勤?夜勤?高溫?低溫など特殊な労働環(huán)境で労働する場(chǎng)合の手當(dāng)及び國(guó)の法律法規(guī)?政策が規(guī)定する労働者の各種保険?福利厚生、および企業(yè)が食事手當(dāng)?住宅手當(dāng)などを通じて労働者に支給する非金銭的収入などは含まれない。
説明によると、舊労働?社會(huì)保障部(?。─?4年3月1日に施行した「最低賃金規(guī)定」に基づき、全國(guó)各地の最低賃金基準(zhǔn)は現(xiàn)地の人々の毎年の生活費(fèi)水準(zhǔn)、労働者の平均賃金水準(zhǔn)、経済発展水準(zhǔn)、労働者の社會(huì)保険料?住宅積立金の納付水準(zhǔn)、失業(yè)率などの要因を総合的に考慮した上で算出される。実踐において、各地の最低賃金基準(zhǔn)は長(zhǎng)年にわたり緩やかに上昇を続けた。北京市の場(chǎng)合、1995年の最低賃金基準(zhǔn)は月ベースで210元だったが、05年末には580元に、15年內(nèi)には1720元に上昇し、今では2020元だ。
別の地域をみると、現(xiàn)在は上海の月ベース最低賃金基準(zhǔn)が全國(guó)トップで、2480元になる。北京は最低時(shí)給が全國(guó)最高で24元だ。河北、山東省、福建、吉林省、陝西省など內(nèi)部の発展の格差が大きい省は、たいてい3種類(lèi)か4種類(lèi)の最低賃金を設(shè)定している。中國(guó)労働學(xué)會(huì)の蘇海南特別研究員は、「中國(guó)各地の経済発展水準(zhǔn)、物価水準(zhǔn)、所得水準(zhǔn)には大きな開(kāi)きがあるため、各地の最低賃金基準(zhǔn)にもおのずと一定の開(kāi)きがあることになる」と指摘した。
上海社會(huì)科學(xué)院シンクタンク研究センターの李凌?副研究員は、「一部の職場(chǎng)では若者の賃金が最低賃金をはるかに上回り、最低賃金基準(zhǔn)が変動(dòng)しようがしまいが彼らには関係ないようにみえるが、基準(zhǔn)は重要でないなどと考えてはならない。一方で、最低賃金には法的拘束力があり、最低賃金基準(zhǔn)を引き上げれば低所得労働者とのその家族の基本的な生活をよりよく保障することができ、労働者の積極性と創(chuàng)造性を喚起する上でプラスになり、社會(huì)における分配の公平さと公正さの重要な表れとなる。また一方で、最低賃金基準(zhǔn)の調(diào)整は企業(yè)のコストに直接影響を與え、ひいては従業(yè)員の構(gòu)成に影響を與えることにもなる」と指摘した。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年12月12日