現(xiàn)代の高層ビルは人の手による壁の清掃が必要で、労力と水がかかり、危険も存在する。雨が降るだけで建築物の洗浄効果を発揮できる建材はないのだろうか。
中國科學(xué)技術(shù)大學(xué)の徐鑫教授らは革新的な手段により、超疎水性?高気孔率の、斷熱性と防音性が優(yōu)れた軽量化コンクリートを開発した。これにより建築物の「自己洗浄」という構(gòu)想を?qū)g現(xiàn)する見通しだ。米化學(xué)會(huì)の「Applied Materials & Interfaces」にこの成果が掲載された。
池の蓮の葉やヤモリの足など、自然界の多くの物質(zhì)の表面が「自己洗浄」できる。これらの超疎水性物質(zhì)の表面に雨が當(dāng)たると水滴になり、転がり落ちると同時(shí)にちりなどの粒子狀物質(zhì)と汚染物を除去する。そのため超疎水性建材の研究は有意義な方向だ。伝統(tǒng)的な超疎水性材料は主に表面に有機(jī)ケイ素をコーティングすることで実現(xiàn)されていたが、この層は摩耗しやすく、すぐに自己洗浄機(jī)能を失ってしまう。
中國科學(xué)技術(shù)大學(xué)の徐氏、陳初昇氏らは長年にわたり、多孔質(zhì)セラミックスの表面の疎水性改良の研究を行い、一連の重要な進(jìn)展を?qū)g現(xiàn)した。彼らは最近、エマルジョン法成形技術(shù)と有機(jī)前駆體の研究成果を踏まえた上で、一連の革新的な方法により新型コンクリートを開発した。このコンクリートの気孔の大きさは約30ミクロンで、現(xiàn)在の市販される多孔質(zhì)コンクリートの1ミリを大きく下回る。そのため軽くても圧力と摩耗に強(qiáng)い。
実験によると、この軽量化コンクリートは砂塵を排除できるほか、牛乳、ビール、醤油、コーヒーなどの色のついた液體を排除できる。色のついた液體の中に浸しても汚れが殘ることはない。さらに驚くべきことに、機(jī)械による摩耗、高溫?zé)釀I理、化學(xué)腐食などを受けても、この材料は超疎水性を維持できる。同時(shí)にこの材料は高い斷熱?防音性能を持つ。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年12月12日