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世界経済危機(jī)の引き金になるか 米株市場で繰り返すサーキットブレーカー

人民網(wǎng)日本語版 2020年03月20日15:28

3月19日、米國の証券取引所は再びサーキットブレーカーが発動(dòng)し、11日間で4回目の発動(dòng)となった。ダウ工業(yè)株平均の終値は2萬ドル(1ドルは約109.9円)の大臺(tái)を割り込み、この4週間で3分の1が蒸発した?!笟s史を目の當(dāng)たりにしている」という嘆きの中、人々は2つの問題を考えずにはいられない。世界経済危機(jī)がやって來るのかという問題。そして世界経済はどこへ向かうのかという問題だ。(文?賈晉京、中國人民大學(xué)重陽金融研究院院長補(bǔ)佐?!副本┤請?bào)」に掲載)

現(xiàn)在、國際経済には危機(jī)や恐慌の兆しがみえており、米上院民主黨のチャック?シューマー院內(nèi)総務(wù)は、「米國経済が景気後退入りすることはほぼ間違いない」と斷言した。しかし注意しなくてはならないのは、経済危機(jī)に関する議論は、現(xiàn)行の國際経済秩序を枠組とするが、新型コロナウイルスによる肺炎の蔓延により、世界の人やモノ、資金などの流れは「異常」な狀態(tài)に入り、國際経済秩序そのものにも変化が起こったということだ。よって、株式市場の暴落だけをみて経済危機(jī)がすでに訪れたと判斷するのは、おそらく時(shí)期尚早だ。改めて米株市場をみると、「暴落モード」が始まる前は、「11年続く強(qiáng)気相場」だった。しかし詳細(xì)にみてみると、こうした繁栄を支えてきたのは、米連邦準(zhǔn)備制度理事會(huì)(FRB)が「量的緩和」によって「市場にジャブジャブ資金を流し込んだこと」であり、これはまるで「ドル紙幣を刷って株式投機(jī)をする」ようなものだ。こうした意味から言って、米株の最近のような連続暴落は遅かれ早かれ出現(xiàn)するものだと考えられる。これは2008年の世界金融危機(jī)プロセスの一部分であり、新たな危機(jī)が突然起こったわけではない。

米株市場での相次ぐサーキットブレーカー発動(dòng)という極端な形により、人々に西側(cè)経済の深層レベルの構(gòu)造的問題、すなわち経済の金融化を気づかせたといえる。経済の金融化とは、あらゆる資産をできるだけバランスシートに計(jì)上し、あらゆる経済活動(dòng)をできるだけ財(cái)務(wù)會(huì)計(jì)上の要請と投資の資産価値向上の方法とを踏まえて行うことを指す。直感的なことでは、現(xiàn)在の米國、英國、ドイツ、日本など西側(cè)諸國の金融資産の総額は各國の國內(nèi)総生産(GDP)の10數(shù)倍になる。経済が金融化した社會(huì)では、未來の各種経済データに対する予測はいずれも計(jì)算され、細(xì)分化され、移転され、割引きされることが可能で、企業(yè)は「絵に描いた餅」によって高い時(shí)価総額を達(dá)成することを追求する。個(gè)人の暮らしは社會(huì)保険基金の投資収益予想に左右される。こうして社會(huì)全體の未來は帳簿価額が持続的に増加するかどうかによって決まるようになり、さらにはこれまでの利益配分予想の収益化がもたらされる。新型肺炎の蔓延で、人々は外出?移動(dòng)を大幅に減らすようになるはずとの予測が形成され、これを受けて大半の企業(yè)が今後の現(xiàn)金フローの予測を大幅に引き下げ、航空、エネルギー、外食、旅行などの株が真っ先に打撃を受け、西側(cè)各國の全體としての中身のともなわない見せかけの高い株価水準(zhǔn)がたちまち支える力を失い、すぐに暴落がやってきた。

西側(cè)諸國の市場救済策は局面を転換できる力をもつだろうか。FRBは「ゼロ金利」や7千億ドル規(guī)模の「量的緩和」、「1兆ドル規(guī)模の大型の財(cái)政出動(dòng)」などの措置を突然発表したが、これは実は「水をジャブジャブ注ぐ」式のいつものやり方だ。08年以降の局面は、実は長期にわたる「水ジャブジャブ」で形成されてきた。インフラや製造業(yè)を基礎(chǔ)とする実體経済が勢いを盛り返さなければ、「水の量」がどれだけ多くても所詮は富の再分配に過ぎない。

グローバル経済にとって、西側(cè)世界の「水をジャブジャブ注ぐ」やり方は「仮想の數(shù)字」によって実體ある資産が買われることに他ならず、現(xiàn)行の國際経済秩序の不公平さ、不合理さという本質(zhì)が映し出されている。まさか西側(cè)経済が危機(jī)に陥り、世界で(投資の利益が奪われる)「羊の毛刈り」が再演されるというのだろうか。しかし今回は違うかもしれない。産業(yè)革命以來、経済発展の根本的な原動(dòng)力は経済運(yùn)営の基礎(chǔ)の上で絶えず高度化を遂げ、「標(biāo)準(zhǔn)化-大量生産化-システム化-デジタル化-スマート化」と高度化する道をたどり、要素の利用効率が指數(shù)的に拡大された。今や、世界は新たな科學(xué)技術(shù)革命と産業(yè)革命の変革の臨界期にあり、デジタル化とスマート化は必然的な流れだ。そして最も重要な資源は人類の生産活動(dòng)のデータと生活のデータに基づいて生成されるのであり、この點(diǎn)で世界の人口の5分の1を擁する中國の優(yōu)位性は明らかだ。

今から200年以上前の産業(yè)革命は歐州で起こり、當(dāng)時(shí)の世界は工業(yè)化の道を進(jìn)むか、引き続きこれまでの道を進(jìn)むかの選択に直面し、経済史ではこれを「大分岐」と呼んでいる。そして今、世界は経済のさらなる金融化という「いつもの道」を進(jìn)むか、新たな科學(xué)技術(shù)革命と産業(yè)革命の新しい道を進(jìn)むかの選択に直面しており、これは「新たな大分岐」と言えるかもしれない。中國は今や新しい道を進(jìn)むパイオニアの一人だ。(編集KS)

「人民網(wǎng)日本語版」2020年3月20日

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