康比比墓甬道口西壁人物図(寫真提供?陝西省考古研究院)。
陝西省考古研究院が26日に発表した情報(bào)によると、考古學(xué)関係者が西安市西咸新區(qū)澧東新城三橋街道賀家村の賀家墓地で、唐代の壁畫墓を発見した。墓誌銘の記載によると、墓の主である康比比氏はソグド人の可能性があるという。
説明によると、考古學(xué)関係者は賀家墓地で長斜面墓道雙天井レンガ室壁畫墓を発見した。その全長は15メートル未満で、深さは3.3メートル。石で入り口がふさがれており、甬道と墓室に壁畫が描かれていた。「墓誌銘の記載によると、墓の主である康比比氏はソグド人で、開元四年(西暦716年)に葬られた可能性がある。唐の長安城(現(xiàn)在の西安市)の西郊で発見されているうち最も古い壁畫墓」という。考古學(xué)専門家によると、墓室の東側(cè)の壁に描かれていた楽舞はゆったりとした雰囲気をたたえており、人や物が巧みに配置されている。その壁畫で楽舞を鑑賞している胡人の女性が墓の主である可能性が極めて高いと考えられているが、これは従來の唐墓壁畫ではあまり見られないという。出土した副葬品は43點(diǎn)(セット)で、主に色付きの陶俑となっている。そのうち天王俑が5匹の鬼を踏むという複雑なデザインとなっている。胡人俑は筋肉が引き締まり、歯と舌をむき出しにしており、逸品と稱するにふさわしい出土品となっている。
陜西省中部である漢中地區(qū)の開元前期の壁畫墓はほとんど見つかっていないため、學(xué)界では同時(shí)期の壁畫の構(gòu)成に対する研究はあまり進(jìn)んでいない。この墓の一部の壁畫の內(nèi)容は同期としては珍しく、分布位置が特殊となっている。これは唐の玄宗が埋葬制度を規(guī)範(fàn)化する前の壁畫の多様性を示しており、神龍期から開元後期に至る唐墓壁畫の変化を研究する上で根拠となる資料を提供している。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年6月27日