この日本的な間や笑いと中國社會(huì)はまるで異質(zhì)なもののように感じるが、これについて向井さんは次のように語った。
――そうなんですよね。こっちに來て、言葉は通じない、間なんてない。みんな言いたいこと言ってるし、謝らない。俺が俺がと主張している。そういう意味では新しい発見があるんですよね。日本的なものがまるでない、まったく違う世界に來たなって。
でもだからこそ、1年後、2年後、日本に戻って仕事をした時(shí)に、北京に暮らす中で絶対に入ってくる新しいものと大切にしている日本のおかしみとが自分の中でどのようになるのか、不安でもあり、楽しみでもあります。日本的な感覚は失いたくないけど、新しく入ってくるものがどっちに振れるのか?という期待と不安ですね。
向井さんは今後の抱負(fù)を次のように語った。
――やっぱり北京に來て暮らせば暮らすほど、書きたいなとつくづく思うのは、日本と中國のカルチャーギャップなんです。それが今すごく面白いですね。北京に滯在してたった5カ月なんですが、すでに中國人に言いたいことやネタにしたいことはいっぱいあるんですよ。だけど、それを翻して、日本や日本人気質(zhì)を笑いたいんです。そのために中國人を理解したい。
今は「だから日本人って」「だから中國人って」というような反日、反中の論調(diào)が多いですよね。番組やネットでもそういうことがさんざん流れています。どの論調(diào)もどこか上から目線なんです。そこを何とかユーモアという笑いで違うものにして、日本人も外國人も同じだと笑いたいんですよね。中國人を通して日本を茶化すことで、そういうところまで伝わるとといいですね。
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電話がかかってきてから約30分後、見たところ20代後半から30代前半の業(yè)者の男の人がやって來た。中古の洗濯機(jī)を運(yùn)び入れて設(shè)置し、必要なものを説明した後、おもむろに向井さんにある質(zhì)問をした?!袱趣长恧?、北京で何してるの?」。學(xué)生をしていると答える向井さんに、「37歳で學(xué)生?」と丸い目をより丸くして驚いた。そして、「この部屋って外から見るとボロイけど、中に入ると結(jié)構(gòu)きれいだね。悪くない」という言葉を殘して去って行った。このやり取りの後、向井さんは、「理不盡だと感じることがあっても、実際に會(huì)うとみんないい人たちなんですよね。最終的には嫌いになれない」と笑った。
胡同で暮らし、散歩をする中で目に焼き付けた光景や中國人との交流を通じて感じたことが、將來向井さんが書く腳本に一體どのような変化をもたらすことになるのか?新たな名作誕生の予感に、一映畫ファンとして期待と興奮でワクワクしてくる。
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