寺崎さんの本來の立場(chǎng)は、國家公務(wù)員。しかし、地方においては地方の利益のために働き、海外にいる現(xiàn)在は、國と國の関係とは異なるところで、日中間の地方同士の交流を深める仕事に攜わっている。そんな寺崎さんが景山公園から見る故宮の景色は、我々が見る景色とは異なっている。そこには、個(gè)人だけでなく、國や地方という視點(diǎn)や意識(shí)が含まれているからだ。見ている先は、もっと広く、大きく、多層的だ。
――敦煌に行って、漢の時(shí)代に関所だった玉門間にも足を延ばしました。日本がまだ國家も何もない時(shí)に、ここから飛行機(jī)で3時(shí)間もかかるようなところに2萬人の兵隊(duì)を常駐させて國境防衛(wèi)に當(dāng)たらせていた。あんな辺境に2萬人を置くということは、人數(shù)の多さもそうですが、國力の凄さに驚きます。それが延々と今に続いているわけです。王朝が変われど、その皇帝権力の凄さ、スケールの大きさに圧倒されます。
景山公園から眺める風(fēng)景は、見えるものは北京の一部に過ぎないかもしれないですが、國という概念で見ると、そこから中國全土に広がりを感じることができます。ここから、皇帝は全中國を見ていたのかと思うと、凄いことですよね。中國の國家の體制として、いったい、どのように統(tǒng)治していたのだろうと思うと、それは今も含めてですが、興味がつきることはありません。
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寺崎さんが北京に滯在できる期間は限られている。そのため、現(xiàn)在、時(shí)間が許す限り、中國全土を貪欲に旅行しているそうだ。今年の7月、8月の2カ月間だけでも、出張も含めると、広西チワン族自治區(qū)桂林、雲(yún)南省麗江、四川省成都、九寨溝?黃龍、內(nèi)蒙古自治區(qū)、貴州省、西蔵(チベット)自治區(qū)などに行っている。
おそらく、寺崎さんは、中國各地を回ることで、中國の広大さと多様性を直接肌で感じたいと思っているのではないだろうか。それは、「ポーツマスの旗」を読んで國のために仕事をしたいと熱い思いを抱いた少年の純粋さや好奇心にも繋がっているように思える。寺崎さんが北京で見て感じたことや新たに得た視點(diǎn)、それは中國の地から日本を客観的に見るという視點(diǎn)も含め、直接的ではないにしろ、必ず將來日本の內(nèi)政の仕事に活かされていくことだろう。
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