中國の地下鉄?都市鉄道設(shè)備メーカー大手の中國北車株式有限公司と中國南車集団公司がまもなく合併する。これにより鉄道業(yè)界で世界最大の巨大企業(yè)が誕生することになる。「新京報」が伝えた。

▽両社の価格競爭は悪循環(huán)

北車と南車の前身は中國鉄路機(jī)車車両工業(yè)総公司で、2000年に2つの會社に分かれて競爭相手になった。両社の主業(yè)務(wù)はどちらも地下鉄?都市鉄道設(shè)備製造業(yè)で、國有資産監(jiān)督管理委員會（國資委）が管理し、分かれた當(dāng)初は営業(yè)エリアを南北で棲み分けていたが、現(xiàn)在ではエリアの境界が事実上消滅している。

北車と南車は27日午前、同時に株式取引を停止した。同日夜には、「弊社は重大な取り組みを進(jìn)めており、10月27日に株式取引を停止しました。弊社は早急に上記の重大な取り組みを行うかどうかを確定するとともに、株式取引停止の日から5営業(yè)日以內(nèi)（取引停止日を含む）に公告を出して取引を再開します」とする公告をそれぞれ発表した。

こうした動きを受けて、市場には両社が合併するのではないかとの憶測が広がった。新華社は消息筋の話として、國務(wù)院國有資産監(jiān)督管理委員會が主導(dǎo)する南車と北車の合併再編は実質(zhì)的な段階に入ったと報じた。中國工程院の王夢恕院士は、「國が南車と北車を合併させようとしているのは、主として両社が海外で悪循環(huán)に陥った競爭を展開しているからだ。どちらか1社が海外で200萬ドル（1ドルは約108円）で事業(yè)を落札すると、もう1社がうちは140萬ドルでやりますよという。これではコスト割れで、中國製品がぞんざいに扱われることになる。南車と北車が再編合併すれば、高速鉄道の海外進(jìn)出にプラスになる」と話す。

▽高速鉄道銘柄の株価上昇率が40％以上に

南車?北車の合併の憶測が流れると、A株市場の高速鉄道関連銘柄が急上昇した。市場関係者は、「28日の高速鉄道銘柄の急騰は南車?北車合併のうわさが引き起こしたもので、両社が合併すれば強(qiáng)い者同士の連合になり、高速鉄道の海外輸出における価格交渉の権限が強(qiáng)まる」と話す。

今年上半期、中國の高速鉄道関連會社の海外での受注額は1300億元に迫り、中國高速鉄道は海外進(jìn)出戦略に基づき南極大陸を除く6つの大陸へ歩みを進(jìn)めた。

業(yè)界関係者の話によると、「南車と北車の合併を単なる企業(yè)の合併とみなしてはならない。実際には、これは國の內(nèi)部資源の再編であり、先端設(shè)備の海外進(jìn)出戦略の実施に向けた重要な一歩なのだ。今後はますます多くの國內(nèi)企業(yè)が再編の列に加わることを確信する。また南車?北車の再編による競爭力の向上は、組立や部品製造などの関連企業(yè)にも利益成長源をもたらすことになる」という。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2014年10月29日