野村総合研究所(NRI)コンサルティング事業(yè)本部自動車?ハイテク産業(yè)コンサルティング部の張翼主任コンサルタントは、「トヨタの特許公開の最大の狙いは周辺の部品サプライヤーを引き寄せ、より多くの資源を投入して燃料電池車の研究開発に関與させることにある。公開する特許約5千件のうち、燃料電池の発電メカニズムのコア部品である電堆の技術(shù)に関するものが2千件を超え、トヨタ1社で研究開発から生産まですべてを手がけるのは不可能だ。開発コストが巨額であるため、燃料電池車の研究開発は國際協(xié)力を強化し、相乗効果を生み出すことによってしかなし得ない?,F(xiàn)在、トヨタとBMWの陣営、日産とダイムラーとフォードの陣営、ホンダとゼネラルモーターズ(GM)の陣営の3つの陣営がある。トヨタは特許公開によって部品メーカーの集結(jié)を加速させ、燃料電池自動車産業(yè)の基準制定で主導(dǎo)権を握りたい考えだ。燃料電池車というまったく新しい分野で、同道者と協(xié)力し、競爭していかなければ、販売臺數(shù)は伸びず、市場を形成することは難しく、インフラ建設(shè)も進まなくなる」と話す。
燃料電池車が普及するかどうかは水素充填スタンドの建設(shè)にかかっている?,F(xiàn)在、日本國內(nèi)で設(shè)置が決まっているスタンドは45カ所だけで、東京、名古屋、大阪、福岡などの大都市に限られる。トヨタの前川真基副社長は、「燃料電池車を取り巻く環(huán)境の整備は始まったばかりだ」と話す。日本政府は15年に110億円を投じ、全國に水素充填スタンド100カ所を建設(shè)する計畫だ。1カ所あたりの平均建設(shè)費用は4億~5億円で、このうち3分の2を政府が負擔(dān)するという。
大量生産を?qū)g現(xiàn)できるか、価格を抑えることができるかが、燃料電池車の勝敗を分けるカギだ。トヨタ「ミライ」の市場販売価格は723萬6千円で、日本政府が購入者に202萬円の補助金を支給するとともに、稅金を減額する優(yōu)遇措置を打ち出すため、実際の価格は500萬円ほどになる。日本政府は25年頃をめどに燃料電池車の価格をハイブリッドカーと同程度の水準まで引き下げたいとしている。
張氏は、「ミライの登場は業(yè)界に好評をもって迎えられたが、今はまだ愛好者だけが喜んでいる段階で、大規(guī)模な量産の実現(xiàn)にはまだ時間がかかる。トヨタの特許公開は自動車メーカー間の競爭や協(xié)力を加速させ、燃料電池車産業(yè)全體の発展を推進する上でプラスになる」と話す。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年1月13日
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