まるでクリーチャーのような異様なキャラクター設定は言うまでもない。劇中では、人が人を食べたり、人が人を切り裂いたりするシーンが続出し、最後には麻痺して何も感じなくなってしまうほどだ。このような視覚上の暴力的かつ狂亂的な描寫は中國映畫としては非常に先駆的な作品と言える。また、エンディングで描かれる大規(guī)模な侵入シーンや正邪?善悪がはっきりしない世界観は未成年者にとってはあまり好ましくないタブーでもある。劇中に溢れる暴力的なシーンが心配されることから、制作側(cè)は自主的に同映畫に「18歳以下は鑑賞禁止」という字幕を入れている。このような自主性は制作側(cè)の未成年者に対する保護意識であるとともに、映畫の質(zhì)に対する極めて大きな自信の表れでもある。
■100%の純中國産アニメ映畫
「1萬年以後」の最大の売りは、他の作品とは明らかに異なるところだ。撮影方法、ストーリー?テリングの手法、物語の視點、視覚効果などすべての面がこれまでの映畫では見られなかったものだ。どれも似たり寄ったりの中國映畫市場の中で、「1萬年以後」のキャラクターは思考や行動、風貌、どれをとっても獨特だ。
同映畫の中國初のプレミア試寫會が終わった後、ほとんどの観客から作品を稱賛する聲があがった。特に、監(jiān)督の奇想天外な想像力に対して稱賛が集まった。易立監(jiān)督は、自信満々の表情で、「中國人は自信を持たなければならない。映畫『1萬年以後』は外國人の力を一切借りずに100%自分たちの力で作った。映像のあらゆるCGや風景もすべて中國人自身の手から生み出されたものだ」と語った。
一方、稱賛の聲のほかにも、「暴力的で血なまぐさい映像や過剰なまでの世界観の逆転など、せいぜい『風変わりな映畫』としか言いようがない」という聲もある。この作品が神作なのか?単に風変わりな映畫なのか?すべては、公開後に観客の判斷に委ねられる。(編集MZ)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年3月19日
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