稅関総署はこのほど、今年第1～3四半期（1～9月）の対外貿(mào)易の狀況を発表した。それによると、同期の対外貿(mào)易情勢は期を追うごとに好転し、第4四半期（10-12月）の経済情勢に対する國內(nèi)外の注目が高まっているという。

▽今年の谷間は脫出

今年もすでに4分の3が過ぎた。最近、経済データが相次いで発表されるのにともない、中國経済の通年の狀況が徐々に明らかになっている。稅関総署がこのほど発表したデータによれば、今年第1～3四半期の輸出入額は19兆4千億元（約339兆5569億円）に上り、前年同期比1.8％増加した。またデータからわかることは、同期には一般貿(mào)易が安定的に増加したこと、外資系企業(yè)と民間企業(yè)の輸出入の伸びが國有企業(yè)を上回ったこと、中部?西部地域で対外貿(mào)易が力強い発展傾向をみせたこと、外資系企業(yè)の狀況が期を追うごとに好転したことなどだ。稅関総署総合統(tǒng)計司の鄭躍聲司長は、「國がうち出した一連の措置が外資系企業(yè)の信頼感をますます強いものにしたこと、世界の主要エコノミーの復(fù)興?安定により外需が増加したこと、通関改革によるメリットの発揮が外資系企業(yè)に強い推進効果を與えたこと、この3つの利點が外資系企業(yè)の狀況が好転した主な原因だ」と話す。

▽第4四半期は安定上昇の見込み

最後の四半期に中國経済はどのような解答を提出するのだろうか。専門家の間では、第1～3四半期に経済成長の谷間をくぐり抜け、第4四半期は継続的に回復(fù)に向かう可能性が高いとの見方が一般的だ。

広東省社會科學(xué)院マクロ経済研究所の劉品安所長の分析によると、消費の點から考えて、第4四半期は年末に近く、祝休日を抱えるという要因により、國內(nèi)外で消費ニーズが集中的に発揮されるのが常で、輸出情勢も一層の好転が期待される。投資をみると、「一ベルト一ロード」（シルクロード経済ベルトと21世紀海のシルクロード）、都市化などの戦略に促されて、インフラ建設(shè)が引き続き良好な発展傾向を維持し、経済の「安定器」としての役割を発揮することが予想される。劉所長は、「中國全體の産業(yè)構(gòu)造の調(diào)整にはすでに2～3年の歴史があり、一部の発達した省區(qū)市ではより早く調(diào)整がスタートし、一連の調(diào)整はすでに収穫期に入った。中國経済は良好な産業(yè)の基礎(chǔ)を形成しつつある」と話す。