◆立體交差という障害物
北京、上海、天津といった大都市における交通インフラは非常に複雑で、複雑に交錯する立體交差があちこちにある。立體交差は交差する部分で、通常高さ4.5メートルの空間を殘す。これは消防車が通過できるようにするためだ。しかし同バスの関連資料によると、その高さは4.5?4.7メートルであるため、立體交差の通過はほぼ不可能だ。
◆都市部の道路では大きすぎて使用不可
同バスの定員は1200人で、自重を加えれば、地下鉄やライトレールとほぼ同等の重量になる。これほど大きなバスの乗客の安全を保障するためには、特殊な橋と道路の基礎(chǔ)が必要だ。立體交差を走れば、橋が崩壊しバスが転覆するだろう。
◆點検?駐車用の広い土地が必要に
この大型バスは一般的なバス停に入ることができず、點検と駐車のため専用の土地を選ぶ必要があり、さらに點検に必要な設(shè)備と人員を確保しなければならない。この全長60數(shù)メートル、幅8メートル、高さ4.5メートルの大型バスは、1臺だけ運行するわけではない。駐車と點検を可能にするためには、どれほど広い土地が必要だろうか?
◆給電も問題に
市の電力網(wǎng)から給電する場合、給電?変電設(shè)備を作らなければならず、次の二つの選択肢がある。まずは第三軌條方式だが、開放的な都市空間では危険だ。地上の歩行者が1500ボルトの高圧電流に觸れる可能性が高く、深刻な場合は死に至る恐れもある。次に架空電線だが、これにはすでに淘汰された路面電車の電線を再び都市部內(nèi)に架設(shè)する必要がある。面倒なばかりか、都市景観を損ねる。
◆カーブは?
一般的な車は低速で、そのシャーシは小半徑のカーブが可能だ。地下鉄とライトレールは、車両の下に臺車があり、車両の方向をフレキシブルに転じることができる。しかも電車や地下鉄車両の幅も、わずか2メートルだ。それでは幅8メートルの同バスは、下にどうやって臺車を設(shè)置するのだろうか?臺車がなければ、どのようにカーブするというのか?(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2016年6月8日
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