湖南省瀏陽(yáng)市文家市鎮(zhèn)に住む70代の女性?張清梅さんは1日午後、手作りした正月料理を手に、息子と共に春節(jié)(舊正月、今年は2月5日)を過(guò)ごすために、広東省広州市に向かう高速鉄道に乗った。張さんが息子の家に行って春節(jié)を過(guò)ごすのはこれが初めてという。中國(guó)新聞社が報(bào)じた。
中國(guó)の多くの親たちと同様、張さんも春節(jié)というと、これまでずっと自宅の臺(tái)所で忙しく料理を作りながら過(guò)ごしてきた。これまでも息子から広州に來(lái)て春節(jié)を過(guò)ごすように勧められても、家のことが気掛かりで、いつも斷っていた。しかし今年は特別な理由から広州行きを決めたという。それは、「息子は故郷を離れて約20年も一生懸命働き、昨年新しい家に引っ越した。生活環(huán)境も経済的にもよくなったので、今年は絶対に見(jiàn)に行かなきゃ」という思いからだった。
春節(jié)を目前に控え、中國(guó)では今年も世界最大規(guī)模の大移動(dòng)「春運(yùn)」(春節(jié)期間の帰省?Uターンラッシュに伴う特別輸送體制)がすでに始まっている。移動(dòng)する大勢(shì)の人々の中には、帰省する人々だけでなく、張さんのように子供が住んでいる場(chǎng)所で春節(jié)を過(guò)ごす人ために移動(dòng)する人も増えてきている。このように、帰省の流れに「逆行」する人々が増えていることは、一部の中國(guó)人の「一家団欒」に対する観念が少しずつ変化していることを反映していると言えよう。
湖南省に住む谷文冬さん(60)は4年連続で夫と共に息子が住む北京に行って春節(jié)を過(guò)ごしている?!赶⒆臃驄Dはどちらも一人っ子で、二人目の子供が生まれてからは、嫁の両親と話し合って、北京に一緒に行くことにしている。息子たちが実家に帰ってくるのはとてもたいへんだから」と谷さん。
中國(guó)で出稼ぎ労働者を最も多く輩出している省の一つ湖南省からは毎年、1千萬(wàn)人以上が出稼ぎに出ている。中國(guó)の交通機(jī)関が日に日に便利になり、特に高速鉄道網(wǎng)が整備されるにつれ、子供が住んでいる場(chǎng)所に行って春節(jié)を過(guò)ごすという人もますます増えている。
中國(guó)の旅行サイト?攜程などの統(tǒng)計(jì)によると、今年は大移動(dòng)の流れに「逆行」する現(xiàn)象が特に際立っている。人気の目的地は上海、北京、広州、深センなどで、春節(jié)一週間前のそれら都市に向かう飛行機(jī)のチケットの予約數(shù)は前年比40%増以上となっている。
中國(guó)鉄路総公司の李文新?副総経理は、「春節(jié)前後に鉄道利用者が非常に多くなる方向とは逆行する旅客の數(shù)が毎年約9%のペースで増加している。鉄路當(dāng)局は、そのような『逆行』が新たなトレンドになることを望み、喜んでそれを見(jiàn)ている。また、毎年あまり人気とはならない一部の方向へ向かう列車のチケットは割引になっており、家族と一緒に春節(jié)を過(guò)ごしたい人の助けになるだろう」と語(yǔ)っている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年2月3日
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