5月24日、米ペンシルベニア州の町で、LHTCブロードバンド地方営業(yè)部のボニー?ボンドテクニカルディレクターがファーウェイの通信設(shè)備（ギガビット対応パッシブ光ネットワーク＜GPON＞ターミナル）をみせてくれた。（撮影?劉傑）

地方営業(yè)部のボニー?ボンドテクニカルディレクターは設(shè)備ルームを案內(nèi)し、ずらりと並んだファーウェイのネットワーク設(shè)備を示しながら、「この町の周辺の家庭約1千ヶ所のケーブルテレビとブロードバンドネットワークのサービスはファーウェイの設(shè)備に完全に依拠している。使用する中で技術(shù)的な故障はほとんど起きたことがない」と説明した。

ボンドテクニカルディレクターは、「ファーウェイが使用禁止になったら、うちのお客様はネットも使えないしテレビも見られなくなる」とした上で、心配そうな様子でワイヤ?ケーブルを手に取り、「この線が1本なくなると、32の家庭がネットワークから斷たれてしまう」と述べた。

農(nóng)村エリアは土地が広く人口がまばらで、利益が見込めないことから、米國の大手通信キャリアは足を踏み入れたがらない。そこで各州の農(nóng)村エリアにはいくつかの小規(guī)模通信キャリアが散らばって存在し、ユーザーの規(guī)模は數(shù)千ヶ所から數(shù)十萬ヶ所までさまざまだ。ユーザーはこうしたキャリアの提供するサービスを利用してネットに接続し、テレビを見、農(nóng)場(chǎng)を経営するだけでなく、緊急時(shí)には救急電話をかけることもある。

米國の小規(guī)模通信キャリアの利益を代弁する農(nóng)村無線通信協(xié)會(huì)（RWA）は、「會(huì)員の通信キャリア55社の4分の1がファーウェイをはじめとする中國製設(shè)備を使用し、事業(yè)エリアはコロラド、ユタ、カンザス、ネブラスカ、モンタナ、ワイオミング、アイダホ、サウスダコタを含む多くの州の農(nóng)村エリアだ」と説明した。

同協(xié)會(huì)は昨年に聲明を発表し、ファーウェイなどの中國製設(shè)備の米國市場(chǎng)への輸入を禁止しないよう米國政府に呼びかけた。ファーウェイの米國法人のアンディ?パーディ最高情報(bào)セキュリティ責(zé)任者（CSO）もこのほど、「ファーウェイの技術(shù)は米國農(nóng)村エリアの住民や學(xué)校や企業(yè)にとって非常に重要であり、企業(yè)は引き続き米國農(nóng)村エリアにサービスを提供したいと考えている」と述べた。

5月24日、米ペンシルベニア州の町にあるLHTCブロードバンド地方営業(yè)部で使用するファーウェイの通信設(shè)備。（撮影?劉傑）

試算によると、米通信キャリアがファーウェイなどの中國製設(shè)備をすべて差し替えるなら8億―10億ドル（1ドルは約109.5円）の費(fèi)用がかかり、ファーウェイの供給チェーンを切斷すれば一部の小規(guī)模キャリアが破産する可能性もあるという。

LHTCのような小規(guī)模キャリアの場(chǎng)合、ファーウェイ設(shè)備の差し替えには時(shí)間もお金もかかり、約50萬ドルのコストが必要なだけでなく、全社員が1年間かかりきりになる。喬業(yè)（JVT）電子有限公司などは、「ファーウェイ設(shè)備を差し替えれば1千萬ドルかかる上、差し替えが終わるまでは他の業(yè)務(wù)を行う余裕はない」と悲鳴を上げる。

米國が引き起こした中米貿(mào)易摩擦は米國の農(nóng)民の一部をひやりとさせ、米國政府が打ち出したファーウェイ禁止措置は農(nóng)村エリアの一部を通信がつながらない狀態(tài)にする可能性があり、まさに泣きっ面に蜂だ。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年5月28日