中國鉄路撮影家協(xié)會の會員?任彥龍さんはここ14年間で、山西省にある萬里の長城の砦72ヶ所、狼煙(のろし)臺約1000ヶ所に足を運んだ。どこを訪れても、長く、重みのある歴史を誇る萬里の長城の文化を記録するためにシャッターを押し、撮影した寫真の數(shù)は10萬枚以上に達している。中國新聞網(wǎng)が報じた。
1964年に北京で生まれた任さんは、16歳の時に両親と共に山西省大同市に移住し、そこで學業(yè)に勵み、その後、仕事をするようになった。任さんは、1970年代に北京の大通り?前門大街にある寫真館「新穎照相館」でカメラマンをしていたおじの影響を受けて、カメラだけでなく、寫真を現(xiàn)像する暗室などにも觸れるようになった。働くようになってから、撮影した寫真を見た同僚から褒められるようになり、寫真撮影が大好きになったという。
「初めて萬里の長城に登り、消えゆくその砦を目にして、自然の摂理の偉大さを感じると同時に、損傷が進む現(xiàn)狀を殘念に思った。そのため、2005年から、萬里の長城を撮影することにした。山西省にある萬里の長城の歴史とその変遷を寫真で表現(xiàn)するほか、萬里の長城のふもとで生活する人々の様子を撮影するのが好き」と任さん。
羊飼いや、多くの子供や孫たちに囲まれて充実した老後を過ごす高齢の夫婦、城の周りにある水辺でおしゃべりをしている高齢者たち、來客をもてなす中年の女性、纏足をした90代の女性、オシャレな服を著た若い夫婦など、任さんのカメラがとらえた寫真の主人公たちは、今も任さんの印象に強く殘っている。
今後の計畫について、任さんは、「今後も寫真を撮り続け、山西省にある萬里の長城の保護と宣伝に寄與したい」と話す。任さんが撮影した寫真136枚が今、山西省太原美術館で展示されている。今後は、山西省の平遙県、山東省の煙臺市、貴州省の都勻市、湖南省の■州市(■は林へんにおおざと)、臺灣地區(qū)臺北市のほか、米國のニューヨーク、ロサンゼルス、カナダのトロント、フランスのブルターニュでも展示が行われる計畫だ。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年8月12日