スウェーデンの醫(yī)療機器大手エレクタが製造した正確かつ自動的にターゲットを照射する最新のガンマナイフは、昨年11月に開催された第1回中國國際輸入博覧會で「中國初お目見え」し、それから約3ヶ月後には上海伽瑪病院に導入され、これまでに2千人を超える中國人患者を治療してきた。人民日報が伝えた。
エレクタ中國エリアの劉建斌副社長(市場ディレクター)は、「第1回中國國際輸入博覧會の開催中、弊社には調(diào)達契約の意向數(shù)十件が寄せられ、今や弊社の中國従業(yè)員數(shù)はスウェーデンの本社を上回り、中國での研究開発力はいずれ弊社の世界における研究開発力の半分を擔うようになるだろう」と述べた。
第1回輸入博が閉幕してからの1年間、展示品の多くが商品に変わり、関連政策がすでに実施されたか実施されつつあり、中國の人々の高度化を続ける消費ニーズを満たしただけでなく、海外企業(yè)にも中國市場進出のための円滑なルートを提供し、輸入博の波及効果が絶えず顕在化している。
永遠に幕が下りない輸入博を
1年ほど前、上海市は第1回輸入博の各種サービス保障業(yè)務をしっかり行うと同時に、初の常設展示取引プラットフォームとなる「6+365天」を設置し、展示品が商品に変わるよう促進した。上海虹口輸入商品展示取引センターは輸入博の波及効果を受け継ぎ、それを拡大するための中心的プラットフォームで、計畫の位置づけを踏まえ、これから保稅展示、商品取引、物流貯蔵、通関サービスを一體化した常設の保稅展示取引の場所になり、長江デルタを連動させ、全國にサービスを提供し、アジア?太平洋地域に影響力が及ぶ輸入商品集散地を構築することになる。今年5月にスタートして以來、世界26ヶ國の400を超えるブランド、2500品目以上の商品がここに集まるとともに、保稅展示モデルと保稅延長取引モデルを模索してきた。
今年9月25日、上海虹橋ビジネスエリアB型保稅物流センターが完成して運営をスタートした。同センターは保稅展示取引と越境EC業(yè)務を展開することができる。上海虹橋國際輸入商品展示販売有限公司の蔡軍社長の説明によると、「輸入商品は入國後に業(yè)者が直接、保稅延長プラットフォームに配送するため、物流などいくつかの段階にかかる運営コストを圧縮し、多くの輸入商品で海外との同価格まで実現(xiàn)した」という。
輸入博會場に隣接する輸入博の常設展示取引プラットフォーム——緑地グローバル商品貿(mào)易港には、開業(yè)から1年足らずでのべ35萬人の顧客が訪れ、各種商業(yè)貿(mào)易マッチングイベントが50回以上行われ、中國內(nèi)外の専門のバイヤー約700組を受け入れ、企業(yè)150社が川下のルートとのマッチングに成功するよう後押しした。
制度の刷新が試行から常態(tài)へ
第1回輸入博では、ニュージーランドの乳製品會社ザランドの新鮮なミルクが同國の牧場からわずか72時間で中國人消費者の食卓に屆き、來場した業(yè)界関係者を感嘆させた。それから1年足らずで、同社の乳製品はオフラインルートが中國の26省?直轄市?自治區(qū)レベル行政區(qū)域に広がり、オンラインルートは全省?市?區(qū)をカバーした。北京、上海、広州、深センの一線都市だけでなく、三線都市や四線都市、さらには遠い山間地帯の消費者でも、手軽にすぐに「輸入博と同じもの」を入手できるようになった。
こうしたことを実現(xiàn)できたのは、輸入博が提供する?yún)f(xié)力の機會のおかげであり、國の貿(mào)易円滑化政策と切り離せない。第1回輸入博開催中、中國稅関とその他の監(jiān)督管理當局は制度とプロセスを刷新したとともに、これを試行的運営から徐々に常態(tài)化した運営へと発展させ、ますます多くの海外企業(yè)をカバーするようになった。
上海稅関は輸入博を保障する専門機関の上海エキシビションセンター稅関を設立し、國際的エキシビションの監(jiān)督管理資源を統(tǒng)合し、輸入博に通年対応し、輸入博のニーズにいつでも応えている。
政策による円滑化は醫(yī)薬分野で最も目に見える効果を上げた。昨年の第1回輸入博でお披露目されたエフ?ホフマン?ラ?ロシュ社の抗がん剤「アレセンサ」は、米國での認可からわずか9ヶ月後に中國でも認可を受け、それから47日で初めて処方された。ロシュ社の中國企業(yè)事務?コミュニケーション部の隆偉利副部長は、「これまで、海外新薬は中國で認可され販売されるまで歐米より5-6年遅れるのが普通だった。アレセンサが急ピッチで認可販売されたことから、中國の政策の刷新がもたらした加速傾向がうかがえる」と述べた。
各方面の協(xié)力?ウィンウィンを著実に推進
長江デルタ地域一體化発展を國家戦略に格上げすることを後押しするのは、習近平國家主席が第1回輸入博開幕式の基調(diào)演説で述べたことだ。輸入博メーン會場は上海虹橋ビジネスエリアにあり、長江デルタの主要17都市と全面的な協(xié)力連攜関係を構築し、長江デルタECセンターなど一部の機能的プラットフォームは、今や長江デルタ地域の各種貿(mào)易主體が輸入博の波及効果を受け継ぐための拠點になっている。
長江デルタだけではない。天津市では、米食品會社マースの新工場の建設著工準備が進められており、完成すれば、同社にとって世界最大規(guī)模のペットフード工場の一つになる。敷地面積は約11萬平方メートルに達し、年産能力は25萬トンを超える見込みだ。同社は昨年、輸入博で多くの新製品を展示し、市場の反応が良好だったことから上層部が対中投資への自信を深めた。
第2回輸入博はまもなく開幕する。中國共産黨上海市委員會の李強書記は、「より高い要求を指標とし、より高い水準を體現(xiàn)し、より優(yōu)れた環(huán)境を構築し、より多くのイノベーションを喚起して、第2回輸入博が『展示會のバージョンアップ、サービスのバージョンアップ、イメージのバージョンアップ、成果のバージョンアップ』を実現(xiàn)し、輸入博の波及効果をさらに拡大するようにしなければならない」と述べた。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年10月17日