華為(ファーウェイ)は9日のグローバル開発者大會において、マイクロカーネルに基づく全シーン向けのセパレート型OS「鴻蒙」を発表した。経済日報が伝えた。
鴻蒙OSはまず、スマートウォッチ、スマートディスプレイ、車載裝置、スマートスピーカーなどのスマート端末に応用される。10日に発表される栄耀スマートディスプレイは、鴻蒙第1世代OSを採用する。鴻蒙は今後3年にわたり改善を続け、ウェアラブルデバイス、スマートディスプレイ、車載裝置などの多くのスマートデバイスに徐々に応用される。
鴻蒙OSはいつ攜帯電話に使用されるのだろうか。ファーウェイ消費者事業(yè)の余承東CEOは「いつでも可能だ。鴻蒙はすでに攜帯電話の適応性テストを行っており、完全に商用化の條件を満たしている。中米経済貿(mào)易摩擦が続き、當(dāng)社がアンドロイドを使用できなくなれば、鴻蒙の全面的な使用も一夜のうちに実現(xiàn)できる。しかし現(xiàn)在の環(huán)境を考慮し、優(yōu)先的にアンドロイドをサポートする」と回答した。
賽迪智庫情報化?ソフト産業(yè)研究所の鐘新竜研究員が指摘したように、鴻蒙は現(xiàn)時點ではアンドロイドの戦略的予備システムであり、アンドロイドの使用禁止といったリスクの再発に備える。しかし長期的な発展を考えると、OSはずっとIT業(yè)界で発言権を持つために爭わなければならないものだ。
鴻蒙は使いやすいのだろうか。鐘氏によると、同システムはアップルとアンドロイドと互換性を持っているため、モバイルアプリ開発者は新たなOSの操作に慣れるため時間と気力を費やす必要はない。また同OSのアーキテクチャはアンドロイドの早期のシンプルな「LINUXカーネル+バーチャルマシン」というアーキテクチャがもたらす効率の低下、システムの長期運営による余剰やフリーズなどの問題を克服している。
「鴻蒙の設(shè)計は、全シーンのスマート體験の高基準(zhǔn)連結(jié)の需要を満たすことを目的とした」。余氏によると、同システムには▽セパレート型アーキテクチャを初めて端末OSに採用し、端末を跨ぐ切れ目なき協(xié)同體験を?qū)g現(xiàn)する▽既存のシステムの性能不足を補い、アプリの反応時間を25.7%短縮し、プロセス間の通信効率を既存のシステムの5倍に向上させる▽全く新しいマイクロカーネルデザインを採用し、安全レベルを大幅に向上させる▽一度の開発で設(shè)備を跨ぐ生態(tài)共有を?qū)g現(xiàn)する――という4つの特徴がある。
通信アナリストの付亮氏は、鴻蒙は5G?IoT向けに設(shè)計された新しいシステムであり、新たな設(shè)計、「ポイントツーポイント」の低遅延が最大の長所だと述べた。ファーウェイの製品は端末、伝送、ネットワークなどの産業(yè)チェーン全體に関連する。このオーダーメイド型のシステムは、ソフト?ハードの性能を全面的に発揮することに役立つ。攜帯電話のiOSのようなものだ。
すでに端末メーカーが鴻蒙に興味を示しているが、アンドロイドやiOSと比べるとまだ生態(tài)圏が構(gòu)築されていない。鐘氏は、中國獨自のOSが市場で長期的に非主流派である根本的な原因は、生態(tài)の不足だと述べた。ファーウェイは鴻蒙の生態(tài)発展を急速に推進(jìn)するため、世界の開発者に向けオープンソースにすると発表した。またオープンソース基金會の設(shè)立、オープンソースコミュニティの建設(shè)、開発者と共に鴻蒙の発展を促進(jìn)していくという。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年8月12日