かつての日本社會(huì)をリンゴ型で形容するのは、「一億総中流(日本國(guó)民の大多數(shù)が自分を中流階級(jí)だと考えること)」という言葉よりもイメージしやすい。1980年代、私は中國(guó)のある経済新聞で働いていた。初めて取材で日本を訪れた時(shí)、ある日本人が言った「一億総中流」という言葉を新鮮に感じたものだ。政治家の取材を擔(dān)當(dāng)しているベテラン日本人記者によると、「大平正芳首相すらも自らを中流階級(jí)と考えている」という。つまり日本社會(huì)の平等は、裕福な條件の下での平等だったことが分かる。
▽1990年代「洋ナシ型」――労働者のボーナスが減り、暮らしが厳しく
マクロ的に見(jiàn)ると、1989年に日本の株価はピークを迎え、1993年に土地価格がピークを過(guò)ぎた。當(dāng)時(shí)の人は、日本の「失われた20年」が始まったとは知らず、まだ多くの人が日本経済に自信を持っていた。経済學(xué)で最も簡(jiǎn)単な循環(huán)理論によって、1990年~21世紀(jì)初頭の経済発展を説明できると考え、新たな成長(zhǎng)がいつか訪れると信じていた。たしかに日本には、大規(guī)模な経済総量と體制があり、技術(shù)革新の勢(shì)いもあり、経営改革が絶えず進(jìn)められていた。グローバル化の波の中、日本経済にはまだまだ力を発揮する余地があった。當(dāng)時(shí)、日本社會(huì)はすでに「リンゴ型」から「洋ナシ型」に変化していたが、まだ「ピラミッド型」にはなっていなかった。多くの人は「洋ナシ」から「リンゴ」に戻れると固く信じていた。中流階級(jí)は日本社會(huì)の主流だったが、実際には富裕層と貧困層の差ははっきりしていた。誰(shuí)もが中流階級(jí)という「リンゴ型」の狀態(tài)に戻ることは二度とないだろう。
▽2000年以降:「砂時(shí)計(jì)化」――世帯年収が2割以上減少
ある米國(guó)人學(xué)者は、「ITバブルの崩壊後、米國(guó)社會(huì)に砂時(shí)計(jì)化の現(xiàn)象がみられる」と指摘した。実は日本でも2000年以降、同じ現(xiàn)象が起きた。砂時(shí)計(jì)はリンゴや洋ナシと大きな違いがある。これは、人々の社會(huì)における位置が上から下へと徐々に落ちていき、下から上の移動(dòng)は起きず、全體的に均一化するというものだ。
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